【洗浄実績】他社で「分解不可能」と言われたエアコン
【更新日】 2023/10/21
本日、ご依頼頂いたA様のお宅のエアコンは1〜2ヶ月前に某有名店に分解洗浄を断られたとの事でした。
ご覧の通りエアコンの向かって左側が壁に接近しているため、一見して即座に分解不可能と判断、その場で作業を断られたそうです。
確かに分からなくもない判断ですが、最近のPanasonicのエアコンは基盤が正面についています。必ずしも分解できないわけではなく、もう少しだけ手を尽くせば実は可能である事に気がついたのではないかと思われますが、この時はとにもかくにも断られてしまったとの事です。
こういった経緯でエアコンレンジャーにご依頼をいただくケースが増えています。
ここまで汚れが進み、排出しきれないホコリが中に溜まっていれば、やはり内部の洗浄が必要です。
外装を外してみると、やはり基盤は正面にあり各配線は、ほぼそこに集中しています。
基盤が横向きに付いてれば、もちろん配線の取り外し、あるいは復旧ができず、分解不可能となりますが、これは分解可能なケースです。
通常より作業時間がかかるのは確かですが、一応は外装を外してみて、もし判断の通り、清掃ユニットの取り外しが不可能だったとしても、どこまでの事が可能か、お客様とご相談の上で判断する事くらいはできたのではないかと思われます。
もし、これを全ての業者が時間がかかるのを嫌って敬遠していれば、お客様にとっては、壁から取り外して洗浄し、また取り付けという設備工事込みの高額な洗浄をするか、買い換えの二択しかなくなってしまいます。
熱交換器はホコリとカビで目詰まり気味の状態です。
吹き出し口には熱交換器で発生したカビの胞子が付着して、そのまま繁殖しています。
お部屋の空気を循環させるエアコンがこういう状態ですと風邪ではないですが万病の元です。やはりご依頼を頂いた以上は出来る限りの事をさせて頂きたいものです。
実際に洗浄していきます。
ホコリ、カビ、キッチンからの油が汚水となって出てきました。
洗浄後です。
この状態を長く保つためにも、毎年、冷房シーズンが終わってから暖房に切り替わる少し前に定期的な洗浄を施す事をご提案しました。復旧も問題なく済み試運転の結果も良好でした。
エアコンの汚れでお困りの場合はALPHAにご連絡ください。
A様、この度はご依頼を頂き誠に有難う御座いました。
【洗浄実績】10年以上経過したエアコンの洗浄
【更新日】 2023/09/20
本日は製造から10年以上経過した古いエアコンのお話です。
10年以上経過したエアコンが故障した場合、メーカーにも部品の製造義務がなくなるため部品の在庫がなければ、そのエアコンは修理不可能になってしまいます。
このため、洗浄を断っている業者もいるようです。
リスクを考えると分からなくもないのですが必ずしも洗浄が不可能だというわけではありません。
エアコンレンジャーの場合は、もしもの場合に修理や弁償といった対応が不可能である旨を充分にご理解頂いた上で、洗浄を承っておりますが、これまで古いエアコンに洗浄を実施したことが理由で故障したという例はありません。
今回のエアコンは古い賃貸物件の20年近く経過したエアコンです。外装のプラスチック部品の破損が怖いという以外は、特に機械的な故障を心配せずに作業可能な機種です。
長年の使用でアルミフィンの隙間や吹き出し口に汚れが溜まっています。
こうした汚れを洗い流す事で、度々触れてきた空気環境の改善以外にも、風量や冷暖効率がかなり回復する場合があるので、むしろ洗浄は不可欠です。
どうせ古いエアコンだからと言わずに毎年、暖房の季節の少し前に洗浄を実施しましょう。
こちらが洗浄後の汚水です。カビ以外にも様々な汚れが浮いています。
アルミフィンや吹き出し口もしっかりと洗い流してあります。
ここまでやって、それでも冷えない、暖まらない、という事があれば、ガス漏れなどの症状を疑う必要がありますが、そうした判断の目安にする意味でも定期的な洗浄を実施することは非常に重要ですので覚えておいてください。
エアコンの汚れでお困りの場合はALPHAにご連絡ください。
【解説】エアコンのニオイについて
【更新日】 2023/08/18
今回はエアコンのニオイについて、少し触れてみようと思います。
ニオイの原因はエアコン内部の汚れがほとんどですが、実は原因はそれだけではありません。例えば黒カビ、油汚れ、ヤニ汚れなどが原因のニオイならエアコン洗浄で取り除く事が可能です。かなり長い年数にわたって汚れを放置していたエアコンでもかなりニオイが軽減されます。
しかし、エアコン内部の結露が気体になって出る酸っぱいニオイ。これだけはどうにもなりません。
室内の空気の中に含まれる水蒸気が熱交換器で冷却されると結露となってエアコン内部に残りますが、純水が気化したものではなく例えば汗やお料理の際に出た湯気などニオイの元を含んだ水分であるためエアコン内部に残った水分が気化するとき、当然ニオイが発せられます。つまり、洗浄をした直後でも条件が揃ってしまえばニオイが発生することになります。
同じメーカーや型番でこの症状がよく起こるデータもあるので、構造や素材の問題で発生している場合もあります。また、プラスチックパーツに染み込んだニオイも洗浄後に残ることがあります。
例えば、タッパーに入れたカレーのニオイや色がタッパーに染み込んで、取れないことがありますがエアコンに溜まった汚れも同様に、プラスチックパーツに染み込んでしまったニオイや色は取れなくなります。
カビ汚れを落としても、エアコンからの風が酸っぱいように感じる時は、長くこびりついていた汚れの成分がパーツに染み込んでしまっている場合もあり、こうなってしまうとニオイは、どうにもならない事があります。
やはり、定期的なエアコンクリーニングで予防する事が大事なのだと思います。
その他にはエアコン洗浄スプレーを使用したのち、しばらくしてから匂うという場合があります。市販のエアコン洗浄スプレーを購入し、ご自分で洗浄される方もいらっしゃるかと思いますが、洗浄スプレーの噴射圧力では熱交換器の奥まで届かせる事は不可能です。また、洗剤がアルミフィン内部やドレンホース内にそのまま残留するので、しばらくしてから赤いカビが発生してしまいます。使ってしばらくの間は洗浄スプレーに含まれた香料で良い香りがするかもしれませんが、赤カビが発生、繁殖すると独特なニオイが発生してしまいます。
以上から、エアコンは適切な洗剤で汚れに反応させてから、高圧洗浄で完全に洗い流さなければニオイを除去できません。
また、それでも条件によってはどうにもできないニオイが発生する場合がある事がご理解頂けたかと思います。